蕁麻疹

  • じんましん(蕁麻疹)とは

    じんましんの少女 じんましん(蕁麻疹)とは皮膚病の一種で、突然皮膚にかゆみを伴ったブツブツや赤み、みみず腫れなどのが起こる病気です。食物・吸入物など何らかのアレルギー性のもの、温度変化・日光などの非アレルギー性のもの、および遺伝性のものがあります。
  • じんましんの原因

    じんましんの原因 じんましんの原因は、食物・吸入物・薬剤などのアレルギーや慢性感染症・ストレスなどが挙げられます。これらの要因によって、じんましんを起こす肥満細胞からヒスタミンが出て、皮膚に腫れが出来ますが、しばらくすると消えてしまいます。「肝臓などが悪いのでは」と心配する事がありますが実際には稀なケースです。原因が分からないまま放置するのは危険ですので、必ず医療機関で診察を受けましょう。
  • じんましんの症状

    じんましんの症状 食物・薬剤・吸入物や日光・温度変化等の刺激により突然かゆみとともに皮膚が赤く腫れますが、長くても数日で腫れが消えます。症状が出る部位は1か所の狭い範囲~全身に広がるものまで様々です。ほとんどの患者さんがこの急性タイプです。また、子供に多いのは、卵・牛乳などの食物によるアレルギーです。

    また、別のタイプとして原因がはっきりせず、個々の発疹はすぐに消えますが、出没を繰り返しながら数ヶ月~1年以上も続く慢性タイプもあります。どちらの場合でも、かゆいからといって掻いたりしてはいけません。
  • じんましんの治療

    子供に薬を塗る母 はじめに原因を探す為、全身の検査をします。検査の結果、食物・吸入物・薬のアレルギーや慢性感染症が無ければ薬物療法を行います。薬物療法は肥満細胞からヒスタミンなどが出ないようにする抗アレルギー剤と、ヒスタミンの作用を抑える抗ヒスタミン剤を使用します。薬によって症状を抑えて自然に治るのを待つことになります。

    薬には種類がありますので、効果的な薬がわかるまで、いくつか変更して試します。薬の効果があれば、しばらく内服して症状が全く出なければ少しずつ薬を減らします。症状が治まったからといって、薬を止めるとまた再発する事があります。また、前立腺肥大や緑内障のある方は薬の使用に注意が必要です。
  • 生活上の注意

    <明らかな原因となるものを避ける>
    アレルギーを起こしやすい食品食物
    食物が原因の場合、その食物は避けなくてはいけません。(牛乳・チーズ等の乳製品、カニ・エビ等の甲殻類・貝類、秋刀魚・鯖などの青魚、蕎麦・大豆などの穀類、トマト・ジャガイモなどの野菜類等がアレルギー性じんましんを起こしやすい食品です。)また、食品添加物が原因のこともあります。
  • 薬物
    解熱剤や抗生物質の中には、じんましんを悪化させるものがありますので
    気をつけましょう。(アスピリン。ペニシリンなど)
  • 吸入物
    ダニ・花粉・ホコリ・動物の毛・フケや香料などは、気道から吸入したり皮膚から入る事があります。
  • 物理的刺激
    外部からの接触・圧迫・まさつや、暑さ寒さ・日光、などが原因で
    起こる場合がありますので気をつけましょう。
  • 発汗
    発汗が原因の場合には、風呂に長く入ったり、運動したりして汗をかくような事は避けた方が無難です。
    また、刺激の強い食べ物も避けましょう。
  • 慢性感染症
    慢性感染症が原因となる事があります。虫歯・扁桃腺炎・副鼻腔炎などは早めに治療しましょう。
  • ストレス
    ストレスが原因で起こる場合もありますので、規則正しい生活、リラックスした生活を心掛け、
    ストレスを解消する手段(趣味など)を見つけておきましょう。