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風邪の患者様へ
風邪の原因は、ほとんどウイルスが原因ですが、細菌性のものとして溶血連鎖球菌(溶連菌)感染症などがあります。治療法は、細菌性のものでは抗生剤が有効です。しかし、ウイルス感染では、抗生剤は効果ありませんが、インフルエンザウイルスでは有効な抗ウイルス剤があります。 -
代表的な感染症
1)溶連菌感染は、扁桃腺に細菌が侵入し、高熱、のどの痛みをおこし、皮膚の発疹や、舌の充血(イチゴ舌)なども起こします。また、まれに、リウマチ熱や腎臓の炎症を回復期に起こすことがあります。そのため、抗生剤を約1週間はしっかり服用、必ず再診してください。
2)インフルエンザは、ウイルス性の風邪の代表です。いまは、有効な抗ウイルス剤がありますので、4日間はしっかりと内服します。インフルエンザの初期は、まれに脳症を起こすことがありますので、消炎剤の内服はできるだけ避けることも必要です。また、2次感染(細菌感染)を起こし、熱が長引いたり、咳、鼻水がひどくなることがありますので、くすりがなくなりましたら、必ず再診をしてください。 -
こんなことに注意
1)症状が落ち着いても、くすりは最後までお飲みください。
2)熱が、38.5℃以上では解熱剤をお使いください。
3)熱がなくなり、症状が落ち着けば、登校はかまいませんが、上記の病気では、登校許可書が必要となりますので、学校に連絡し、登校許可書を再診時にお持ちください。診察の上、登校許可書をお書きいたします。
4)上記の病気は、感染しやすいため、うがい、手洗いは良くしてください。(潜伏期は3~6日です。)
5)症状の変化(発疹、腹痛、下痢など)がありましたら、直ちに連絡し、再診してください。